ベスト・オブ・スティーブン・ユニバース (後半)
続きです。シーズンも進んでくるとネタバレなしでご紹介するのが難しくなって来ますね
前半はこちら
minefage21.hatenablog.com
目次
- 第51話 来訪者再び 〜 第52話 脱獄 〜 第53話 話せない理由
- 第61話 話し合おう
- 第65話 オニオンは友達
- 第74話 愛がすべて
- 第75話 スティーブンの誕生日
- 第78話 ログデート7152
- 第87話 ミスターグレッグ
- 第90話 レストラン戦争
- 第98話-99話 ビスマス
- 第100話 もう一つの幼稚園 〜 第101話 地球で生きる者たち
- 第110話 スリージェムズ&ベビー
第51話 来訪者再び 〜 第52話 脱獄 〜 第53話 話せない理由
<あらすじ>
ビーチシティにジェムの故郷の星から敵対するジェム達がやってくる! スティーブンとクリスタルジェムズは不安に駆られながらも相対することに
<コメント>
3話構成の話です。シーズン1の最終話ですね。正直なところ、他の話をちゃんと見てからの方が楽しめそうな気がしますが、このエピソードはここまでの話の中では一番スケールが大きく、イベントフルで、シーズン1と2以降を繋ぐ非常に重要なエピソードになっています。ミュージカル調の劇中歌”Stronger than You”は見た後でぜひオリジナル版も聞いてほしいです! めちゃくちゃ良い歌・シーンですよ
引用: "Stronger Than You"
ライブVerもあります!
こんな風にスティーブン・ユニバース好きな人ばかりのイベント行けたら最高ですね!
引用: "Stronger Than You - ESTELLE"
また、個人的にはエピローグである3話目の”話せない理由”こそスティーブン・ユニバースにおける重要なテーマを丁寧に描いていると思ってます。このエピローグがきちんと描かれることこそがスティーブン・ユニバースの素敵なところなんです。こちらも劇中歌”Full Disclosure”のミュージカル的な使い方が効果を発揮してます。特にセンチメンタルな携帯の着信メロディを間奏に持ってくるところは、ありそうで無かった演出だと感じました!
引用: "Full Disclosure"
第61話 話し合おう
<あらすじ>
パパとママの若い頃、パパはジェムであるママにジェム流の方法で愛を伝えようと奔走する
<コメント>
パパとママがダンスをする場面がとても美しく、また描かれる2人のすれ違いも、生きてきた環境も、それまでの価値観も異なるからこそ自然に生じるものとして表現されています。ましてや2人は種族も違うんです。でもスティーブンのパパはママを愛している、でも”愛”とは結局何なんでしょう? そんな話です
第65話 オニオンは友達
<あらすじ>
ビーチシティの奇妙な子供、オニオンに気に入られたスティーブンは、ある日オニオンの家に招かれる
<コメント>
僕はこのオニオンというキャラクターが好きなんです。オニオンは幼稚園〜小学校中学年くらいの間の雰囲気の子供で、英語が喋れず、保護者がいる様子もなく、学校にも行ってる様子なく、ビーチシティのどこかに現れては物を壊したり盗んだり等の軽犯罪をしている奴です。この話はそんなオニオンに家族がいたんだ! っていう考えてみれば当たり前のことが描かれる話です。事実を事実として描き、白黒つけない不思議なエピソードです
第74話 愛がすべて
<あらすじ>
スティーブンにねだられたガーネットは、自身のルーツを話して聞かせる
<コメント>
こちらもネタバレなしでは説明難しいのですが、ビジュアル、音楽の美しさ、ガーネットの過去の秘密、劇中歌、どれをとっても素敵な回です。監督のレベッカシュガーさんご自身でこのエピソードを元にした絵本を執筆されています!
第75話 スティーブンの誕生日
<あらすじ>
スティーブンの誕生会に集まってくれたみんな。だが、コニーのある一言でスティーブンは調子を崩してしまう
<コメント>
この回に限らず、スティーブンの人間の友達・コニーは常にスティーブンにとって基準を示す存在です。無知なスティーブンに対して物知りなコニーという対比も良いですね。割と毎回スティーブン の浮世離れしたところに驚いているコニーですが、今回はそんなある一言によって、この作品の根幹的なテーマの一つに踏み込みます
第78話 ログデート7152
<あらすじ>
地球にやってきた故郷の星のジェム ペリドットが地球の奇妙な点を報告する
<コメント>
全く異なる文化や常識を持っている者の目から見たビーチシティの人々の暮らしが描写されるコミカルな話です。作者の優しい視点を感じられますよ。ただ、欲を言えばこの話を含むシーズン2は70話あたりからぼんやりと繋がっているので、順番に見てもらった方がより楽しめるでしょう
第87話 ミスターグレッグ
<あらすじ>
臨時の収入を得たパパ グレッグがスティーブンと都会へ旅行しようと計画するが、スティーブンはパールも一緒に行くと言う
<コメント>
別の記事”スティーブン・ユニバースの魅力”でも触れています。
ネタバレなしでこれ以上付け加えるのは難しいのですが、どれか一本を選べと言われたらこの話を推してしまうかも知れません。
スティーブン・ユニバースというアニメがどういうスタンスなのか感じられる話だと思います
第90話 レストラン戦争
<あらすじ>
何気ないきっかけでビーチシティのフライドポテト屋とピザ屋の親父が険悪に。各々の家庭の子供達とスティーブンで事態を収集させようとするが・・・
<コメント>
ちょっと偏った選出かも知れません。ただ、この話に出てくる両家の子供達—といってもティーンエイジャー達のやりとりが可愛らしく、ポテト屋のオタクっぽい兄ちゃん ロナルドと、ピザ屋姉妹のおとなしい方・キキをなぜか付き合わせようと画策する場面、周りの無責任な雰囲気が好きですね
第98話-99話 ビスマス
<あらすじ>
ピンクのライオンの中から、スティーブンは不思議なジェムを見つける。それはビスマスという、かつてクリスタルジェムズと共に戦った戦士だった
<コメント>
一癖二癖あるキャラクター・ビスマスと、スティーブンのママ・ローズ・クォーツとのかつてのやり取り、そしてビスマスとスティーブンとのやり取りを通して、スティーブンは自分の意思を問われます。そしてママであるローズの人となりの一端を知ります
第100話 もう一つの幼稚園 〜 第101話 地球で生きる者たち
<あらすじ>
故郷のジェムとの戦いに敗れて意気消沈するアメジストを元気付けようとするスティーブン と仲間達だったが、再び敵のジェムが現れる
<コメント>
クリスタルジェムズの末娘 アメジストはいつも飄々とした態度なのですが、実際のところは結構コンプレックスを抱えてます。そんなこんなで時々コンプレックスが高まってしまうアメジストが主人公の名エピソードです。彼女以外にも、この2回は個性的な登場人物が色々出てきます
第110話 スリージェムズ&ベビー
<あらすじ>
雪の降る、ある冬の日。ジェムズの3人とグレッグは、同じような空模様だったスティーブンが生まれた頃のことを彼に話して聞かせる
<コメント>
赤ちゃんという存在に困り果てるグレッグと、慌てふためくジェムの3人の描写は、全ては過去の出来事ということで穏やかに、優しく描かれます。ただ、自分とは違う新しい命であり、自分とは似ても似つかない彼に接することに対して、彼ら親達の不安にクローズアップして表現されるところが誠実で、僕は好きです
劇中歌”I Could Never Be Ready”も素敵です
引用: "I Could Never Be Ready"
気付いたら21話になっちゃいました
(2020年10月5日更新)
最後に、シーズン4までのネタバレありで劇伴の歌に注目してまとめた記事を書きましたので、既に日本放送分のシーズン4まで見ている方は、良かったらこちらも読んで頂けると嬉しいです!
(2020年11月7日更新)
最終回までのネタバレありで番組全体を総括するレビューを書きました。読んで頂けると嬉しいです!
minefage21.hatenablog.com
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