スティーブン・ユニバースを広めたい!

視聴方法、日本版最新エピソード、レビュー、音楽、宝石、グッズの紹介などを随時更新していきます

映画版公式アートブック The Art of Steven Universe The Movie

ティーブン・ユニバース ザ・ムービーの公式アートブックについてご紹介します。日本語版が公開された際に書いたレビューにも何点か載せましたが、本編のアートブック Art & Originと比べてラフスケッチなどのイラスト多めです。設定画などが好きな方でスティーブンユニバースのファンには間違いなくオススメできます! ただ、後述しますが、特定のキャラのイラストや解説を求める方にはマッチしないかもしれません。
以下の内容には映画版のネタバレを若干含みますので、未見の方はご注意くださいね。

f:id:minefage21:20210121005754j:plain
TM & (c) 2021 Cartoon Network

アートブックの構成はレベッカ・シュガーさんと副ディレクターのカット・モリス (Kat Morris) さんが手がけています。またアニメーターとして参加された堀隆史さんが書いたコンテの一部と氏のコメントも、なんと日本語で掲載されています。なんで正式な日本版が発売されないんだよ! って感じですよね。

f:id:minefage21:20210121005818j:plainf:id:minefage21:20210121005906j:plain

f:id:minefage21:20210121005830j:plain
TM & (c) 2021 Cartoon Network

解説 裏表紙より

裏表紙から引用です。

f:id:minefage21:20210121010008j:plain
TM & (c) 2021 Cartoon Network

Happily Ever After, Here We Are!

This magical deep-dive into Steven Universe The Movie is edited and designed by Steven Universe creator Rebecca Sugar and director Kat Morris with zinemaker Ryan Sands! See preliminary character designs. witness the formation of setting and storyboards, and discover the art that shaped the unforgettable movie. With friends new and old in tow, it’s a new kind of artistic adventure with Garnet, Amethyst, Pearl, and —of course —Steven.

いつまでも幸せだよ、これからはね!

ティーブン・ユニバース ザ・ムービーに関する魔法を深く掘り下げるこの本は、クリエイターのレベッカ・シュガーとディレクターのカット・モリスがZine*1メーカーのライアン・サンズと共に編集・デザインしました。初期のキャラクターデザインを掲載。設定とストーリーボードの構成を目撃して、忘れがたい映画を形作った芸術を見つけてください。お馴染みの仲間や新しい仲間と一緒に、これは新しいタイプのアーティスティックな冒険です。ガーネット、アメジスト、パール、そして—もちろん—スティーブンとね

内容について

内容は映画用のデザイン中心になるので、ほとんどがスピネル、後少しは16歳になったスティーブンとコニーのスケッチ、って感じです。スティーブンはだいぶ大人なイラストもありますが、最終的にはオーソドックスな方向で統一されてたみたいですね。どうもスタッフの間でスティーブンの首はネタにされてるみたいです 笑。コニーについては、なぜかスペースキャンプだけは決まっていたみたいで、髪型は何案かあったみたいですね。個人的には最終案が大人っぽくて一番好きです。ほとんど出てこないのにデザイン画はいっぱいあります。対して、クリスタル・ジェムズの3人やラピス、ペリドットビスマスは本編からデザインが変わっていないのでほとんど載っていないです•••。この辺りは評価の分かれるところでしょうね! コニーとスティーブン、スティーブンとパールやアメジストとの背の高さを指定している箇所もあります。余談ですが、スティーブン・ユニバースの唯一ダメダメなところは背の高さが回によってバラバラなところですよね。シーズンを重ねるごとにキャラがどんどん小さくなっている•••

f:id:minefage21:20210121010029j:plain

f:id:minefage21:20210121010129j:plainf:id:minefage21:20210121010118j:plain
f:id:minefage21:20210121010142j:plainf:id:minefage21:20210121010154j:plain
f:id:minefage21:20210121010207j:plain

f:id:minefage21:20210121010234j:plainf:id:minefage21:20210121010220j:plain
TM & (c) 2021 Cartoon Network

スピネルに関しては初期スケッチから落書き的なものまで幅広く載っているので、スピネル大好きな方やイラスト好きな方にはかなりおすすめです。スピネルのモチーフがハートであったことは初期から決まってて、というのも番組本編の構想時にスティーブンとクリスタルジェムズのモチーフを星にして、ハートを却下した過去があるそうで、そのボツ案のハートをぜひ復活させようというアイデアがあったみたいです。初期スピネルはもうメチャクチャですね 笑。しばらくハートの頭から離れられずに苦労した跡が伺えます。完成形に近づいたバージョン、クルーによって個性が違うスピネルのイラストは見ていて楽しいです。僕はOK K.O.のディレクターでもあるイアン・ジョーンズ・クォルティのスピネルが正にOK K.O.って言う感じで好きですね。あとレベッカ・シュガーが描いたスピネルとピンクダイヤモンドや、スピネルを嫌がるスティーブンのイラストには、スピネルの情感あふれる人間性と周囲との関係、そして怠惰な魅力を嫌でも感じさせますね。

f:id:minefage21:20210121010542j:plain

f:id:minefage21:20210121010429j:plainf:id:minefage21:20210121010419j:plain
f:id:minefage21:20210121010520j:plain
f:id:minefage21:20210121010504j:plainf:id:minefage21:20210121010446j:plain

f:id:minefage21:20210121010401j:plain
TM & (c) 2021 Cartoon Network

この本は総評すると、映画版のレビューにも書いた通り、正に超豪華なパンフレットって感じです。ファンならマストアイテムではないでしょうか。ちなみにArt & Originに載っていないシーズン 5 とフューチャーについては アートブック2 End of An Era に掲載されています。この三冊でスティーブン・ユニバースのアート集は揃います!



ティーブン・ユニバース ザ・ムービーのレビューはこちら
minefage21.hatenablog.com

↓アートブック第1弾 Art & Origin の紹介記事はこちら
minefage21.hatenablog.com



*1:個人制作の冊子のことを指すそうです。語源は”magazine”